元エンジニアが、現役エンジニアとお話する時に意識していること

IT

こんにちは。

今日は
エンジニアの方とのコミュニケーションで意識していること
というテーマで書いていきたいと思います。

前職で私自身がエンジニアだったこともあり、少し彼らの性質・特色については心得があるつもりでいます。

エンジニアは専門職ゆえに、異業種・異職種から初めてIT・エンジニアに携わるとなると
「特殊さ」を感じることがあるかもしれません。

個人的に考える「エンジニア像・特徴」と、キャリアアドバイザーとしてエンジニアの方とお話しさせて頂く時に気をつけていることについて見ていきます。

この記事がエンジニアに興味がある方、エンジニアと関わる機会のある方のお役に立てば幸いです。

これまでの経験から考える「エンジニアの特徴」

論理的、白黒はっきりつける

システムを作って動かすには「このようなシステム・画面の動きにしている理由」を明確にすることが求められます。
また「Aの場合は1、Bの場合は2に進む」など、きっちりと条件を分けて判断・行動することも多いです。

論理性と弁別性は特に求められる性質と言っても過言ではないかもしれません。

説明の際には「アジェンダ、何についてどのような順番で説明するか」のように、見取り図・共通の認識があった方が話が進めやすいかもしれません。

効率を重視する

画面が読み込み状態からずっと変わらない・時間がかかっていてやりたいことが出来ない…とかだと困りますよね。
システムの使いやすさと処理速度は比例関係にあります。

またエンジニアは頭脳労働。
悩む時間・調べる時間・プログラムを書く時間など、作業時間の効率も良いに越したことはありません。
(作業効率が良い方が、多くのアウトプットを出せます)

人に教えるのは意外と好き

エンジニアは誰しも「どのようにプログラムを書けば良いのか分からない」「システムでエラーが出るけどどうやって直せば良いのか分からない」ことに当たります。
大抵の疑問は先人がインターネットに解決法を残していたり、社内に有識者がいたりして解決するものです。

「悩む時間」を減らすことがスキルアップ・成長につながるので、エンジニア同士で分からない部分を教え合うのはよくあること。
人に教えることでまた自分の知識のアウトプット、成長につながります。

電話は意外と出ては頂ける

自分のペースで「連絡を返す・返さない」を決められるのでメールが好き。
テキストコミュニケーションの方が得意で、電話は「面倒」「時間を取る」とネガティブに思う方は一定数いらっしゃいます。

とは言え自分の仕事の経験上の話になりますが、急ぎの用事がある時に電話をすると意外と取って頂けたりします。
正直「人による」というところはあります。

「不確かなこと」は少ない方が嬉しい

現職で「求人票の記載内容と面接で企業が話している内容が違う」となった時に、エンジニアの方から「事前に情報共有しておいて欲しい」と言うお言葉を頂くことが何回かありました、(求職者からしたら当たり前だと思いますが…)
不確かな要素・使い方を極力なくし、「決まっている枠」の中で行動・思考できた方がラクではあるのです。

とは言えシステムでは後から「ここを変えないと」という要素が出てくることも往々にしてあるため、その際は「不確かなこと」と対峙して決めていくのは厭いません。

現職でエンジニアの方とお話する時に意識していること

希望条件と優先順位のすり合わせ(どこまで妥協してもらえるか)

「フルリモートがいい」「給料はこのくらいがいい」「仕事内容はこれをやりたい」など、どの仕事でも求人では希望条件がいくつか出てくるかと思います。
条件の絞り込みが多い方が求人を探しやすくなるのはありますが、一方で求人数を絞りすぎて「紹介できる求人がない…」というリスクもあります。

「どの条件がMUSTで、どの条件がWANTか」はお話する中で整理。
希望条件が難しい場合は「この条件であれば部分的に合致する」「幅を広げればこのような求人もある」などの代替案・提案をすることもあります。

「やりたいこと」と「できること」、キャリアに対する考えの理解

キャリア形成において「やりたいこと」と「できること」のバランスを取るケースはよくあるかと考えています。

例えばフリーランスの場合は「できること」をベースに、パフォーマンスを発揮することを仕事で求められる。
対して正社員転職の場合はフリーランスに比べて、例えば「新しいプログラミング技術を未経験から挑戦する」などの「やりたいこと」の実現がやりやすい。

ベストなのは「やりたいことが100%実現できること」ですが、「段階的に叶えていくのはありか?」などの可能性も探ります。

「求人を紹介してはい終わり」ではなく、エンジニアの方一人ひとりのキャリアに対する考え方を知った上で提案することが大切なのをよく感じています。
(これに関しては今も色々勉強中です…)

共感

エンジニアは専門色が強いので、仕事・業務に対する知識や理解が難しいです。
その点、筆者は前職がエンジニアだったのもあり「こういうことにエンジニアは困っている」「プロジェクトではこういうことが多い」などが分かるのが強みです。

距離を縮める・信頼して頂くためにも、所々「仕事への共感」は意識しています。

相手が「嫌がること・苦手なこと」の理解

人間誰しも「人にやってもらいたいこと(あるいはやられたくないこと)」があります。
「ユーザー体験、満足度」を考えた時、

かと言って相手の発言全てに「Yes」と言うだけでなく、時として面接に対するアドバイスや「このような進め方もできると思うのですが如何でしょうか?」と言う提案を踏み込んですることも必要ではあります。

丁寧なコミュニケーション

仕事ではメールなどのテキストコミュニケーションが中心です。
割とストレートに用件を書くのが前職では多かったものの、今は伝えにくい内容などは言葉を柔らかくする「枕詞」を意識して使っています。
また用件は整理して簡潔に書く、こまめに進捗報告・連絡をするなどで「エンジニアの方が仕事を探す上で、ストレス少なく・スムーズにやり取りできるようにする」のも意識しています。

以上、「元エンジニアが、現役エンジニアとお話する時に意識していること」でした!