エンジニアと営業に求められる「コミュニケーション」の違い

キャリア

前職から転職して違いを感じる点の一つが
対チーム・対顧客のコミュニケーション
です。

前職のエンジニアではクライアント企業の担当者とやり取りするのは上司だったので顧客とは直に連絡を取り合っていませんが、会社内(チーム内外)でのやり取りは頻繁にしていました。
かたや現職のキャリアアドバイザーは顧客(求職者)とのコミュニケーションがメインです。
自分が勤めているのが中小企業である関係でクライアント企業(求人提供元)ともやり取りをしますし、社内でのやりとりもあります。

職種が違うと「コミュニケーションの取り方・中身」も違うのを実感します。

今回はそんな「コミュニケーション」に焦点を当てて書いていきたいと思います。
キャリアチェンジを考えている方や、エンジニア・キャリアアドバイザーに興味をお持ちの方に参考になれば幸いです。

エンジニア

エンジニアのコミュニケーションはざっくり「ものづくり」に関するものだと、個人的に感じます。

社内でも対顧客でも、やることは一定共通していたりします。
例えば
・プロジェクト概要・システムのすり合わせ
・QCD(品質・コスト・納期)に関する調整、交渉
・進捗報告

など。

社内外どちらも、人は互いの思想の中で行動をするので「考え・方針のすり合わせ」がプロジェクトの遂行で大切になってきます。

相手の立場・主張を理解した上で、自分の考えを述べて落とし所を探す、合意形成をする。
時には「プロジェクトのメンバーのアサインが足りていないので、この機能の開発をこの期間分後ろ倒ししたい」など、顧客(社内)に交渉・説得をする必要も出てきます。
ここがエンジニアのコミュニケーションで難しい部分でもあり、力がつくところでもあるかもしれません。

またエンジニアは専門職なので、難しい用語が多いです。
特に対クライアント企業が顕著ですが、相手がシステムに関して知識がない場合は、ITやシステムに関する専門用語を噛み砕いて説明する必要があります。
相手に分かりやすく伝えて「同じ目線」で話し合うことで、ようやく話が進められるのですね。

システムのプログラムや仕様に関しても「どのような背景・考えでそのようなシステムにしたか」の説明や、それに対して「どのようにし方がいいプログラム・システムになる」などのレビューがセットになってきます。
筆者は前職は社内のやりとりだけでしたが、他部署とのやりとり・チーム内外の調整には時間を使った覚えがあります。

前職では「論理的に説明し、人を巻き込んで円滑に物事を進めるコミュニケーション」について学んだと言えるかもしれません。

営業(キャリアアドバイザー)

現職で大きな時間を占めているのは顧客(求職者)とのやりとり。

希望の条件やキャリアの志向についてヒアリングし、そちらを元に求人票を紹介。
応募希望があれば応募を進め、面接日程を調整。
オファーが出たら入社時期などの条件の調整・交渉。

求職者とのこまめなコミュニケーション・情報共有もさることながら、結構多いのが「顧客への提案」です。

希望条件のヒアリング後にする初めての求人紹介も、選考が進む中での追加紹介も「提案」ですよね。

「どこに応募するか・面接をするか」を決めるのは求職者ですが、求職者の可能性を広げる提案も時には必要です。
「この求人は条件に全部マッチしないのでちょっと…」と感じる求職者に対して、視野を広げることによるメリットを説明する。
志望度の高い企業の選考をスムーズに進めるために面接の対策を提案する。

また企業に条件交渉する際も、「この方は御社にフィットするので、この点考慮頂けないでしょうか?」というある種の提案です。

(どの職種にも共通する点はあると思いますが)
顧客に価値を提供するために、顧客に寄り添う。
クライアント企業や社内で調整する。
 
サービスを提供し、顧客から信頼・満足感を得る」のに即したコミュニケーションのように感じます。

職種・仕事が違えばコミュニケーションの質も違い、それに合わせて言動を変える。

そこが難しいところではありますし今も出来ていない部分もありますが、段々順応していける部分でもありますね…!

以上、筆者がエンジニアとキャリアアドバイザーを経験して感じた「コミュニケーションの違い」でした。