キャリアチェンジの転職。ぱっと見だと「前職の経験を活かせるのか?」という疑問が浮かぶことが多いかと思います。何せ前職でのキャリアとは変わるので、前職から「捨てる」経験・スキルもあると思います。
筆者も前職から考え方・更新する部分はもちろんありましたが、「活かせる・活用できる」部分がほとんどだったように思います。
(前職でのエンジニア経験を活かして、エンジニア領域のキャリアアドバイザーをやっているのはありますが)
今回はキャリアチェンジで「どのようにエンジニア経験が活きているのか?」をテーマに書いていきたいと思います。
そもそもの話なのですが、筆者は大学では文学部で日本史を専攻していました。
エンジニアとは到底結びつかないような学科です()
学科での勉強は資料を図書館で漁る→レポートをまとめるの繰り返し。
ここかや「分からないことの調べ方・向き合い方」「課題解決のアプローチ」を学んだように思います。調べる中で自分の考えややり方が身についてくる感じというのでしょうか。上記はエンジニアになった後にも活かせていた点ではあります。
エンジニアは調べたり考えたりすることが多い職業で、単純にプログラムを書く時間は想像より少ないかもしれません。
そもそも文字を読むのは嫌いではなかったのと、じっくり調べて考えるのもそこまで嫌いではなかったのも、エンジニアとして働く上では良かったです。
では本題のキャリアチェンジで「どのようにエンジニア経験が活きているのか?」について。
エンジニアとしてのプログラミングスキル、物を作る力以外で思いついたのは下記の点です。
自チーム・他チームとの連携、コミュニケーション
エンジニアはものを作る仕事。役割分担をしてエンジニアチーム内、関連部署や顧客とコミュニケーションを取るのが往々にして生じます。
これはエンジニアの職種に限った話ではありません。
現職は部署ごとにやっていることが違うのと自分の仕事が基本的に部署をまたがず完結するのもあり、前職よりも(たまたまではありますが)チーム間の連携は気持ち少ないです。とは言え「誰かと協力して、目標の達成のために協働する」のは変わりがありません。
ドキュメンテーション能力
エンジニアはプログラム以外に、プログラムに関する資料を作成したり、会議の議事録を作ったりといったことは多々あります。
議事録は新卒の研修でもカリキュラムがあり、現場に配属になった後も取ることはありました。(と言っても、会議内容を列挙したメモですが)
現職に入ってから上司に「ドキュメンテーションがしっかりしている」とお褒めに預かったのは、確実に前職での経験が活きています。
チーミング(チームリーダー)や教育の経験
今はメンバーの視点で行動することが多くはなっていますが、前職でリーダー経験やチーム作りを行った経験は糧になっています。
前職ではOJTや新卒研修のメンターを行ったのですが、お陰で自分のタスクと新入社員の教育を並行して行う術を少し身につけられました。
自分のタスクをやりながら新入社員の教育も…となると時として大変なこともありますが、話しかけられて自分の作業が中断したり、忙しかったりする時も若干気持ちに余裕・ドンと構えられるようになりました。
また今後現職でもチームのリーダーをやる時、「どのようにチームを作るか・メンバーに働きかけていくか」のペースになるのは前職でのチーム作りの経験になりそうです。
一方で前職とやり方が違くてギャップを感じる点も時々あります。
例えば前職では社内でチャットツールを使ったコミュニケーションがほとんどですが、現職では顧客やクライアント企業とのやりとりがほとんどで「どう文章を書こう・伝えよう?」と考える・悩む時間が増えました。
またエンジニアは無駄なことをするのを好まない(怠惰・効率的なのがある種美徳)ため、行動もできるだけ省エネで意味あることに絞ってやりたい。一方現職では顧客のことを考えた時、選択肢を「絞る」だけでなく「広げる」アプローチも必要だったりします。
前職のエンジニアの経験・強みに、現職での経験・視点をプラスしていく。そんなことを感じての記事でした。